俳優の草彅剛(49)が23日、東京都内で主演映画「碁盤斬(ごばんぎ)り」(白石和彌監督、5月17日公開)の完成披露舞台あいさつに共演の清原果耶(22)、市村正親(75)、小泉今日子(58)らと出席。武士の誇りを賭けた復讐(ふくしゅう)を描く感動作で、草彅は「本当に僕の代表作になったと思います」と手応えを見せた。フランスでの配給が決まったことも発表された。

 ある(えんざい)事件によって娘と引き裂かれた浪人の柳田格之進(草彅)が、囲碁を武器に死闘を展開する時代劇。

 観客から拍手で迎えられた草彅は「ようやく皆さんにこの映画が届けられる。ドキドキワクワクしています」と満面に笑み。撮影を振り返り、29年ぶりの共演となった小泉を横に「すごい楽しかった。キョンキョンさんのファンなんで」と喜びを隠せず、15年ほど前に小泉からもらったというTシャツに撮影中にサインしてもらい、パジャマにしていた秘話も披露して盛り上げた。

 共演の音尾琢真(48)が現場で座らずに役作りに集中していた姿を明かすと、草彅は「タカクラ剛です」とも。現場で座らないことで知られた名優・高倉健さんを引き合いに出したかと思えば「座ると眠くなる。5秒で」とユーモラスに添えた。

 共演者からは草彅の熱演ぶりをたたえる声が続出。町の親分・長兵衛役の市村は「役者の虫」と呼び、小泉も「主役としてすべてを引き受けていて感動した。この背中の役に立ちたかった」。中川も「今まで出会ったことのない方。いろいろ衝撃でした」と口々に称賛した。

 ほかには、中川大志(25)、奥野瑛太(38)、斎藤工(42)、國村隼(68)が登壇した。