自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、菅家一郎元副復興相=衆院比例東北ブロック=が、安倍派からキックバックされた金で税優遇を受けた疑惑があると、毎日新聞が27日報じた。これを受けてネット上には「どこまで腐ってれば気が済むのか?」「国民は増税 自民は脱税」などと怒りの声がうずまいた。

 毎日新聞は、菅家氏は2021年、安倍派からキックバックされた678万円を原資に、当時代表を務めていた党支部に計1201万円を寄付、所得税の一部を控除される税優遇を受けた疑いがあると報道。菅家氏は取材に「直ちに法令に従い修正申告し、返った金額は税務署に納付した」と答え、税優遇を受けた事実を認めたという。

 裏金事件の真相解明には程遠い中、また浮かんだ新たな疑惑に、X(旧ツイッター)は「安倍派裏金」「代表の支部」などのワードがトレンド入り。「もうこんなのめちゃくちゃですよ。やりたい放題」「こういうお金の操作だけは天才的だな」「どこまでも税金は払いたくないという政治家って、何?」「犯罪集団が政治なんて狂っている!」などと怒りのコメントが殺到した。

 「んなもん認めたらあかんやろ。政治資金規正法で裁けよ」「これでも検察は動かないか?」「他の裏金議員もやってるだろ」「これでも捕まらないのか?」などの不満の声も目立った。

 立憲民主党の小沢一郎衆院議員は、事務所名義のXを更新し、「裏金、脱税、挙げ句に税優遇…。腐り切っている。自民党は楽しみ、国民は苦しむ。自民党は脱税、国民は納税。自民党は裏金、国民は重税。自民党だけが、ひたすらもうける国。それでもまだ、自民党を支持しますか?」と痛烈に批判した。