演歌歌手の田川寿美(48)が27日、東京・練馬のカラオケスナックで39枚目のニューシングル「悲しいめぐり逢い」(29日発売)の発売記念カラオケスナック1日ママ取材会を開催した。

 再会した男女の出会いを描き、従来と違う歌謡曲路線のサウンドに歌声を乗せた新曲。田川は「日本語の美しさ、普段ひとに言えないような、涙したいのに泣けないときに心情に寄り添ってくれる日本の音楽。今回は新たな挑戦。時代に寄り添った形。現実を生きる男女の歌。新しい演歌のスタイルの一ページになるといい」と話した。

 スナックについては「父に連れられて子どものころからきてました。演歌を歌うとメロンとかもらえて」と懐かしんだ田川は、新曲のイメージカクテルを手に「あの頃の気持ち、思い出しません?」と笑顔を見せた。

 「時代は配信になっていますが、それでも地方に行くほど演歌好きの方はCDを手に取り、私たちを待っていてくださる。先輩方が継承してこられた歌謡曲の世界を盛り上げたい」。最近では小学6年生の息子も田川の歌を覚えているという。そんな息子は「俺の体は給食とママの愛情でできてる」と伝えてきたそうで「微妙ですけど」と苦笑い。

 自身は息子とCreepy Nutsの人気曲「Bling―Bang―Bang―Born」を練習しているそうで、「早口言葉すぎて(難しい)。でも若い子はそこにぱっと食い付くんですね。まだまだですけど、音楽を楽しみたい」と音楽が親子のコミュニケーションになっていることを明かした。

 「息子のおかげで、はやりのものを知る機会になるけど、対比してこれからの演歌界がどうなるかなと、みんなで考えたりするきっかけにもなります。これからも歌を通して、たくさんの方と巡り合いを重ねていきたい」と話した。