俳優の加藤清史郎(22)が27日、東京・西池袋の東京芸術劇場プレイハウスで、主演舞台「未来少年コナン」の出演者あいさつ&公開稽古に共演の影山優佳(23)らと登壇し意気込みを語った。

 原作は1978年に放送された宮崎駿監督の初アニメ監督作品として知られる日本アニメーションのSF冒険活劇。「100万回生きたねこ」の舞台化で知られ、演出・振り付け・美術をイスラエル出身の演出家で衣装デザインナーでもあるインバル・ピントさんと、ダビット・マンブッフさんが担った。

 主人公コナンを演じる加藤は「なぜ、こんなにすてきな作品がこれまで舞台化されていなかったのか」と首をかしげつつ「日本アニメーションの方々がいらっしゃって『私たちの宝物なんです』と。どう舞台化したら面白いか、美しいかを追い求めながら今日に至りました」と正面を見据えた。

 続けて「朝から晩まで向き合い続けて、今日まで来ました。コナンという少年が大好きで、大好きを通り越して尊敬の念が勝っています。コナンだから言えるセリフも多い。本編中、ずっとコナンであり続けることを目標というか、志してやっていきたい」と意気込んだ。

 少女ラナ役の影山は「強くてはかなくて芯のある女の子。このキャラクターに何度助けられたか。挫折と発見の日々の中、あすからは助けられてきた役に乗っかり、お客さまへ生きる希望を持って帰ってもらえるよう、そんなラナでいたい。ハードルを上げるようですが、楽しんでいただきたい」と力を込めた。

 最後に加藤は「未来少年コナンの世界で、同じ空間の中で共存して、コナンがこんなこと言っていたなと皆さまの中で息をし続けていただけたらうれしい。全公演、はだしで駆け回りたいと思います」と呼びかけた。

 取材会には成河(43)、門脇麦(31)宮尾俊太郎(40)、今井朋彦(56)、椎名桔平(59)も登壇した。