◇16日 東都大学野球春季リーグ戦 日大9―4駒大(神宮)

 日大が先勝し、今季初白星を挙げた。開幕カードでリーグ戦初本塁打を記録した谷端将伍内野手(3年・星稜)が試合を決める3号2ランを放った。

 開幕3試合で早くも3号だ。日大の谷端が7回2死三塁で、スライダーを左中間に2ラン。「前でうまくとらえました。エラーもあったので打って取り返そうと思っていた」。リードを4点に広げて、2回に2失策して先取点を奪われたのを挽回。開幕戦の2打席連発は勝利に結び付かなかったが、試合を決める殊勲弾となった。

 ダイヤモンドを回りながら拳を突き上げた。片岡昭吾監督(46)は「エラーしてるんだから、ガッツポーズなんかしないで、ゆっくり淡々と回ってくるぐらいでないと…」とぼやいたが、これも期待の表れ。昨秋はベストナイン三塁手で初タイトル。「もともとスイングが強いところに、去年、いい投手とたくさん対戦して低めの見極めがよくなった」と成長を強調した。

 チームは今季初白星。3番打者として打率4割5分5厘、リーグトップの3号本塁打の谷端は、2回の失策をタイムリーで挽回した主将の橘田陸斗一塁手(4年・山梨学院)との殊勲ツーショットに照れくさそうに収まった。