奈良県下北山村の池原ダムでレンタルボートからノボリを狙おうと9日に単独釣行。濁りや風の心配もあったが、今季初の45センチをゲットした。小型のアタリも多く、これから楽しみだ。

 サツキマスは海や湖に下ったアマゴが銀化して大型化した魚で、熊野地方ではノボリとも呼ばれる。池原ダムなどではルアーの対象魚として人気だ。午前7時、ワンアップヒライのガソリンスタンド事務所へ。船舶免許の確認とレンタル料(船の馬力で異なる)、日券300円を支払い、ボート乗り場の平成キャンプ場下に移動した。小雨のなか、8時出船。前日の大雨と3月下旬の雨による濁り、さらに強風予報でどうなることか。ボートは12フィート8馬力。トローリングタックルは2セット用意、ルアーは3グラムと5グラムの銀色スプーンだ。

 ポイントは岬の先端や立ち木群など小魚が多く集まる所。水温が低い時期はダムサイト〜レンタルボート店近くがよく、水温が上がればダムに流れ込む白川、備後川、前鬼川上流部が狙い目に。トローリングで探り、ノボリのボイルを見つけたらキャスティングで攻めるパターン。1本はレッドコアラインを2色半、もう1本は3色出す。同ラインは1色10メートルで約1メートル沈む。ボートのスピードは早歩きくらいだ。

 10時まで反応なし。深さを3色半と4色にすると、4色のロッドがゴンゴンしなった。これはウグイで、その後も連発した。ボートのスピードを少し速くし、ルアーを池原ダムで高実績の1・5グラムオレンジのスプーンに替えると、ロッドが大きく曲がり、ラインがジーッと出た。この引きはノボリに間違いない。

 慎重に寄せると、デカい! 玉網入れすると45センチあった。その後もノボリとはいえないほどの20センチ以下の銀毛アマゴがヒット。リリースしたが、その数は10匹を数えた。強風のため、午後1時半に帰着した。今の時期、レンタルボートは午前6時〜午後5時。2馬力の免許不要船もある。(問)ワンアップヒライ=(電)0746(85)2128

 (クマノプロジェクト・小森章生)