FC東京は26日、敵地・新潟戦(27日、デンカS)に向け小平グラウンドで最終調整を行った。出場停止明けのMF安斎颯馬(21)は復帰戦へ「いろんな人の思いを背負ってプレーしたい」と意気込みを語った。

 13日の東京Vとの東京ダービーで、2点ビハインドの中で2枚目の警告を受けて退場。その後、チームは遠藤の活躍で同点に追いついたが、安斎は「もしも自分が退場になっていなかったら」と自責の念に駆られた。

 17日のルヴァン杯2回戦のYSCC戦に勝利した直後だった。東京サポーターから温かい声援を送られ、「もうこらえきれなくなった」と目頭を熱くし、「自分の信頼は地に落ちたと思っているので、ここからまた信頼を回復させたい」と、名誉挽回を誓った。

 復帰戦となる今節に向け「左サイドのタワラ(俵積田)は一枚、二枚剝がしてくれるので、右サイドはそれを信じて中に入ることが大事。何本かチャンスは来るので、そこで仕留めたい」と、力を込めた。プロ初ゴールを挙げ、今度はヒーローとしてサポーターの前に立つ。