F1 第6戦 マイアミGP 決勝 5日

マイアミオートドローム(5・412キロ×57周)

 マクラーレンのランド・ノリス(24)=英国=が5番グリッドからの逆転で、悲願の初優勝を果たした。F1デビュー6年目、110戦目での初Vは、史上8番目タイの遅い記録。ポールスタートだったレッドブルの王者マックス・フェルスタッペン(26)=オランダ=は2位に終わった。

 ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は、10番手スタートから7位と大健闘だ。「ペースがすごく良かった。チームやファクトリーのみんなのおかげ。結果で恩返しできて良かった」と声を弾ませた。

 レース中はメルセデス勢と互角にバトル。ルイス・ハミルトンには先着を許すも、ジョージ・ラッセルはしっかり抑えてゴールした。「開幕前はメルセデスと戦えるなんて考えていなかった。信じられないスピードでクルマが改善されている」と手応えを明かす。

 スプリントと連日の入賞で得点を14ポイントまで伸ばし、選手部門ランキング10位に。「感情をうまくコントロールできるようになって、ドライビングに集中できるようになった」と、4季目を迎えた自身の成長にも自信をにじませる。

 次戦エミリアロマーニャGP(19日決勝、イモラ)はチームのホームレース。「個人的にも好きなコースなので楽しみ。最大限のパフォーマンスを発揮したい」。昨季は洪水被害で中止となっただけに、2年ぶりの“凱旋(がいせん)”で地元ファンを熱狂させるつもりだ。