◇30日 東都大学野球春季リーグ 日大2―1中大(神宮)

 記念の白星を1失点完投で飾った。日大の市川祐投手(3年)が7安打を浴びながら打たせて取る2奪三振の投球で101球を投げ切った。現役投手では、国学院大4年の坂口に並ぶ10勝目。「強いチームが集まっている中で10勝できたのはうれしい。カットボール、ツーシームを低めに投げられたので、ゴロアウトが多かったのが良かった」と振り返った。

 開幕戦からの2試合はともに中盤で降板し、1勝1敗。試合がなかった10日余りを使って後ろ足にしっかり体重を残せるように修正した成果も出た。母校の関東第一高は、この日が創立記念日。スタンドでは、弟の歩内野手(2年)ら野球部の後輩が観戦。格好良い姿を見せられ「日大にたくさんいい選手が来てくれるように頑張りました」と笑った。復調したエース右腕が自信を深めた。