◇３０日　中日―ＤｅＮＡ（バンテリンドームナゴヤ）

　中日の小笠原慎之介投手が６イニングを８安打２失点で降板。初回に打球が直撃するアクシデントに襲われながら粘りの投球を続けた。

　１回１死走者なしから三塁手・カリステの失策で走者を出し、二盗などで２死二塁とされた場面だ。４番・牧に初球をはじき返されると打球は左肘付近を直撃し、ボールが内野グラウンドを転々とする間に二走・蝦名の生還を許した。先制点を許した小笠原は表情をゆがめ、治療のため一度ベンチ裏に引き上げた。

　ただ４分後にベンチから走ってマウンドに再登場。続投すると後続の大和に右前打を打たれるも続く度会を一ゴロに打ち取り、不測の事態を最少失点で乗り切った。

　０―１のまま迎えた５回には桑原、蝦名に連打を浴びて無死一、三塁のピンチ。ここで佐野を二ゴロ併殺に仕留める間に追加点を許した。６回には先頭・大和の左前打と二盗で無死二塁とされ、度会を空振り三振、山本を遊ゴロに。最後は２死二、三塁で投手・中川颯を空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けた。

　６回の打席で代打を送られて降板。小笠原は試合前まで今季４試合に登板して計２７イニングと３分の２を投げて無四球だったが、この日は６回２死三塁から８番・石上への申告敬遠で今季初の与四球を記録した。