◇3日 巨人8―5阪神(東京ドーム)

 まさにドラマチックな記録達成だ。巨人・坂本勇人内野手が今季2度目の3安打を放ち、長嶋茂雄に並ぶ歴代3位タイとなる通算186度目の猛打賞をマーク。「長嶋茂雄DAY」と銘打った特別試合で、ミスターに並んだ。

 「今日は長嶋さんのセレモニーだったり、そういう日に(達成し)、本当に光栄なことで、素直にうれしく思います」。坂本も、特別な日に達成したことを喜んだ。

 3本とも、内容のある安打だった。初回は2死一、二塁でレフトへ先制打。5回の2本目はライトへ代名詞でもある二塁打を今季初めてマークした。8回先頭の3本目は勝利に大きく近づく右前打となった。勝利につながる一本は常に求めているもので、「(そういう安打を)1本でも多く打てるようにやってます」。二塁打についても「なかなか出ないなと思いながらやっていましたし、もっと出るように頑張ります」と笑顔を見せた。

 この日は全員が、袖や帽子に「3番」をつけて戦った。「今の日本プロ野球の人気だったりを、昔の先輩たちが築いてきてくれたもので、いま毎日、何万人というお客さんの前でプレーできるのも、そういう人たちのおかげだと思う。あらためてすごいなと思いました」。坂本はかみしめてプレーし、まばゆいばかりの輝きを見せた。