◇22日 ヤクルト1―2DeNA(神宮)

 DeNAの4番・筒香嘉智外野手(32)が勝負強さを発揮した。4回1死一塁でヤクルトのサイドスロー右腕・小沢のストレートをとらえた3号先制2ランで、チームを連勝に導いた。

 「状態があまりよくない中で勝ちに貢献できて良かった。強い打球を心掛けました」。ホットほっとした表情の筒香は日本球界に復帰して12試合目。牧が右太もも裏の軽い肉離れで離脱した19日の中日戦(横浜)から4番に座って、この日が3試合目だった。打率は2割台だが、3本塁打は勝利に直結。「間合いが崩されているので慣れるしかない。牧が帰ってくるまで勝ちに貢献できるようにしたい」と誓った。

 作戦やデータ分析を担っている靍岡チーフオフェンスコーチは「打率は低いが、そこで評価していない。強い打球を捉えられる」と、OPS(出塁率+長打率)や出塁率を高評価。データを用い日本のストライクゾーンの確認して調子を上げているという。

 そんな背番号25を見た三浦監督は「筒香のは大きかった。海外でもほぼ初見の投手と対戦しているからね」。初対戦の投手を攻略した主砲に目を細めた。