◇22日 巨人2―4中日(東京ドーム)

 巨人・坂本勇人内野手(35)が、また一つ金字塔を打ち立てた。通算450本目の二塁打。3回無死一塁から左翼線へ放った一打は立浪和義(中日)以来、史上2人目となる節目の一打。その敵将の目の前で450という大台にたどり着いた。

 打てばさまざまな記録がついてくるが、何より勝利を欲するのが坂本のスタンス。この日も同じだった。それでも、チームへの貢献度が大きいと考える二塁打でこの記録となったことに少し誇らしげなコメントもした。

 「チームにとって二塁打というのは、無死二塁になれば大きいですし、2死から一人で得点圏に行くっていうことはチームにとってすごく大きいこと。450という数字まで行けたってことはチームに貢献できたのかなと思います」

 今年は開幕からなかなか二塁打が出ず、今季1本目は5月3日の阪神戦(東京ドーム)。その後もまた出ない日が続いたが、ここ5試合で4本の二塁打を放った。「なかなか出なかったんで、何が理由かはわからないですが、最近二塁打が出てくれているのは僕にとっていいことだと思う」。これからも、勝利につながる1本を多く打ちたいと思っている。

 史上1位である立浪監督の487本まではあと37本。「なかなか難しいことかなと思います」と語る一方、「まだけっこう先のことなので、追いつけるように。そこは今までと変わらずやっていきたい」と大きな目標として見据えた。

 「トータルのことは今までも考えてきてないですし、その日その日でいい準備をして、何とか1本でも打ちたいという気持ちでやっている」。目の前の勝利を目指し、全力で戦う。その繰り返しの中で、立浪監督の記録に向かっていく。