岐阜県関市を流れる津保川(津保川漁協管内)で19日、中部学院大学生の友釣り体験教室(同漁協主催、上州屋・関店協賛、ぎふ友釣り連盟協力)が開催された。解禁(5月26日)前に行われる体験教室は、昨年に引き続いて2回目。留学生も日本の文化にドハマりし、友釣りの楽しさを学んでくれた。 (中日釣ペン・餌取春義)

4人の留学生もドハマり

 参加した生徒は留学生4人を含む16人。まずは関市上之保の生涯学習センターで「アユの友釣りについて知ろう」と小栗輝久さん(63)、島啓悟さん(51)よる座学を学んだ後、10時15分から同センター裏の川で実釣に入った。

 講師は私が率いる「ぎふ友釣り連盟」のメンバーと、応援で駆けつけてくれた有志の面々だ。谷口舞さん(21)が担当してくれたのは熊沢志織さん(2年)。仕掛けのセットからオトリの泳がせまでを教えてもらう。谷口さんも大学4年ということで話が弾む。

 上流でスタート早々にアユを掛けたのは渡辺敦さん(47)&坂井絢星さん(1年)ペア。2連チャンで掛かって感触がよく分かったようだ。猿渡俊昭さん(49)&塩野七虹さん(3年)ペアは場所移動して群れを発見。オトリがなじむと待望の1匹目が来た。猿渡さんも30年前は「友釣りは絶対にやらない」と思っていたそうだが、体験してみてハマったという経歴の持ち主。「楽しさが伝えられたら」と話す。西部俊希さん(32)&洞口佳輝さん(1年)ペアも群れ狙いでようやく1匹目を掛けた。

 4人の留学生のうち、インドネシアのセリンさん(2年)担当は和田久志さん(53)。「ものすごくセンスがいい」と感心しきりの和田さん。セリンさんも「日本の文化をたくさん学びたい。友釣りも楽しい!」とハイテンションで話す。

解禁前開催今年で2回目

 タイサンダーさん(2年)、トーゼイントウンさん(2年)、ソークセータさん(1年)はミャンマーから。タイサンダーさんは昨年に続いて2回目。「昨年は釣れなかったけど今回は釣れた」と大喜び。トーゼイントウンさんには良型が掛かって鷲見冬彦さん(52)が玉網入れ。ソークセータさんは場所移動して連続ヒットだ。

 最初から入れ掛かりしているのは川出織絵さん(53)&宇佐美ひよりさん(1年)ペア。なんと2ケタをクリアした。真っ黄色のアユでサイズも18センチくらいだ。川出さんは普段から子どもなどに釣りを教えているので、楽しさの伝え方はピカイチだ。よく釣れるポイントなので、後半は釣れていない生徒に交代する。全員が釣果を出すことができ、体験教室は午後0時半に終了した。

 2時間の実釣で友釣りの楽しさを体験し、一人でできるようになった学生もいた。講師の数が余ったので、エリア外で釣りをしてもらい、釣果が少なめの生徒さんにお土産として分けた。成育調査も兼ねており、15〜18センチ平均ながら20センチくらいのもいた。解禁前に体験教室を開いてくれた漁協の計らいで、アユ釣りの楽しさを伝えることができた。

 年券8000円、日券2500円、女性・身障者・75歳以上年券5500円、日券1200円、中学生以下無料。(問)津保川漁協=(電)0575(49)3622

 ※YouTube「えとチャン!TV」でも配信予定。