◇24日(日本時間25日) ヤンキース―パドレス(サンディエゴ)

 前回登板で史上3人目の日米通算200勝を達成したパドレスのダルビッシュ有投手が本拠地でのヤンキース戦に先発し、3回に3本塁打を浴びるなど5イニング3分の2で被安打9、7失点の大乱調で降板した。レギュラーシーズンでの1イニング3被弾は2022年7月のドジャース戦以来、2度目。勝てば野茂英雄に並ぶ日米通算201勝だったが、次回登板に持ち越しとなった。

 前回登板のブレーブス戦で7イニングを無失点に抑え、日米通算200勝を達成したダルビッシュはこの日、ヤンキース打線に捕まった。初回先頭のボルペに三塁打を許すと、3番のジャッジの左犠飛で自身の連続無失点記録が「25イニング」でストップした。

 26イニングぶりに失点を許して緊張の糸が切れたのか、3回に悪夢が待っていた。2死からソトに右中間への2ランを浴びると、続くジャッジにはスライダーを左翼へ運ばれた。さらに後続に左翼フェンス直撃の単打でつながれ、スタントンにも左翼への2ランを浴びて0―6とされた。

 4回も先頭のトーレスに中越えソロ本塁打を許して計7失点。昨年7月以来、自身3度目となるメジャーワーストタイの1試合4被弾で屈辱のマウンドを降りた。

 ダルビッシュは前回登板後、「自分の球を見たり、感覚を見ても、そんなに25イニング連続無失点をやっているような感覚ではない。ラッキーもたくさんある。そこは調子に乗らずにやりたい」と話していた。(写真はAP)