◇24日(日本時間25日)MLB ナショナルズ6―1マリナーズ(ワシントン)

 ナショナルズのエディ・ロサリオ外野手(32)が地元でのマリナーズ戦で右翼席に7号ソロ。ドジャース・大谷翔平選手(29)が保持していたマニアックなメジャー記録を破る一発となった。米データ会社のコーディファイがX(旧ツイッター)で報じた。

 8回、ロサリオが内角に鋭く食い込む142キロのカットボールに対して両肘をたたんではじき返した打球は、右翼フェンス後方に設置された自軍ブルペンに着弾する7号ソロ。地元中継局MASNは「もし打ってなかったら、膝頭に当たっていたくそボールだった」とあきれ気味に伝えた。

 コーディファイ社によれば、「左打者が内角ボールゾーンに26・9センチ外れた球を本塁打」したのは、スタットキャストによる詳細なデータ収集が始まった2015年以降のメジャー記録を更新した。

 これまでの記録は、2022年8月4日、当時はエンゼルスに所属していた大谷がアスレチックス戦で記録した「同25センチ」だった。当時、7回に左腕・スニードが投じた129キロのスライダーを左中間席へ。大きく外れたボール球だったが、内角を狙っていたかのように腰を引きながらアッパースイングでたたいた一撃は、この日2発目の24号ソロ。地元中継局BSウエストのランダーゾ実況が「Are you kidding me!? The guy is unreal(冗談だろう!? この男は現実じゃない)!!」と叫んだ悪球打ちだった。