西武は26日、就任2年目の松井稼頭央監督が途中休養し、交流戦からは渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)が監督代行として指揮を執ると発表した。現役時代は”ミスターレオ”と呼ばれるほどチームの顔として人気があっただけに、ネット上のプロ野球ファンには衝撃が広がっている。

 西武は26日のオリックス戦で2連勝し、4カードぶりに勝ち越し。松井監督は試合後のインタビューで勝っても笑顔は少なく、交流戦に向けて「もちろんリーグも変わりますし、初戦しっかり戦っていけるように全員でやっていきます」と語ったが、直後に休養が発表された。

 X(旧ツイッター)では「連勝で、これから!と思っていたのに」「憧れのスーパースターが帰ってきてくれて、監督になって、もっともっと一緒に戦いたかった…」「イチローと松井秀喜に並ぶスターだった松井稼頭央がこんな形で監督を辞めるのは辛い」と、成績が低迷する中でも休養を惜しむ声が目立った。

 28日から始まる交流戦ではバンテリンドームナゴヤで立浪和義監督率いる中日と激突する予定だった。このため「嘘やろ…来週火曜から立浪監督とのPL対決が…」「夢の直接対決も幻に…」「PLで鍛えられたメンタルでもきついか」などと残念がる反応もあった。

 松井監督就任1年目の23年には、前年まで打線の軸だった森友哉がFAでオリックスに移籍し、山川穂高も不祥事でシーズンの大半を棒に振った末、オフにFAでソフトバンクへ。今季は新外国人打者が2人とも2軍に降格しており、「松井監督だけの責任ではない気はしますが…」「チーム再建が遅れてるタイミングでの就任だったのも不運だったよな」「休養はフロントの責任って分かってるから安易に2軍監督の西口さんをすぐ1軍監督代行にしないで渡辺GM自ら今季の尻拭いをするんでしょ」と、戦力不足を同情する声も上がっている。