◇26日 J1第16節 浦和1―2町田(埼玉スタジアム)

 首位の町田が今季2度目の3連勝。パリ五輪代表候補のMF平河悠が2得点に絡み、3万9460人の大観衆をのみ込んだ敵地の埼玉スタジアムを沈黙させた。23歳の若きアタッカーは「やらなければいけないことをやれば勝てると身をもって実感している」と誇らしげに言った。

 後半7分。敵陣左サイドで奪った球をつなぐと、右サイドにいた平河は「相手のセンターバックの裏が空く」と斜めに走ってパスを呼び込み、1度はGKにはじかれたシュートを2度目で仕留めた。3月の鹿島戦以来、今季2点目。1―1の後半49分にはスルーパスでPKを誘発。得意のドリブル突破やクロスではなく、「相手のウィークを突けた」と硬軟自在の戦いぶりに自信を深めた。

 54歳の誕生日だった黒田監督はサポーターから「ハッピーバースデー」の大合唱を贈られ、「この上ないプレゼント」と顔をほころばせていた。