マイナビオールスターゲーム2024のファン投票最終結果が2日、発表され、中日からはライデル・マルティネス投手が抑え部門で、細川成也外野手が外野手部門で選出された。ドラゴンズの投手がファン投票で選ばれるのは2018年の松坂大輔以来。竜の絶対的守護神は自身の知名度アップを喜んだ。

 3年連続3回目の球宴だが、今年はまた格別な思いがある。自身初のファン投票での選出。「本当にうれしい。今回はファンの皆さんの投票で出場できるのは特別な思いがある」とライデルは白い歯をのぞかせた。

 2日の試合前時点でリーグ最多の35試合に登板して、断トツの24セーブをマーク。圧倒的な票数での選出も納得だ。「去年もいい成績だったけどなぁ…。今年がドラゴンズとの契約最終年だから投票してくれたのかも」と冗談を挟みつつ「ようやくセ・リーグのクローザーとして認知してもらったのかな。グラウンドでのプレーを認めてもらえた気がするよ」と話した。

 三たび立つ球宴のマウンド。昨年はバンテリンドームで開催された第1戦に登場し、自己最速タイの161キロをたたきだし、ファンを湧かせた。更新にも期待がかかるが「球速ばかり考えて、けがにつながるのはよくない」ときっぱり。「違う僕を見たい人もいると思うけど、まだチームの戦いが残る中でオールスターでけがはしたくない。目標はペナントを獲ることだから」と続けた。

 普段どおりこそ、ファンが求める姿。圧倒的な力で打者をねじ伏せるいつもの光景をお届けする。