蠍座

10月24日〜11月22日生まれ


Everything that irritates us about others can lead us to an understanding of ourselves.
「他人にイライラすることはすべて、私たち自身のよりよい理解につながる」

 蠍座は我慢強い星座だと言われますが、「これ以上は無理」と思うと、物事をバッサリ切り捨てる潔さも持ち備えています。人間関係も然り。ほどほどというのが苦手で、選択肢がALL OR NOTHING(ゼロかすべてか)になりがち。

 5月は人間関係が運の明暗を分けます。人との関わりは不思議なケミストリー。頭にくる相手が、あなたの新しい可能性を引き出してくれることもあります。だから先入観にとらわれずに、いろんな人と交流してみましょう。

 このメッセージは、深層心理の研究で知られる精神科医で心理学者、ユングの言葉です。あなたをイラつかせる人がいたら、それは格好の研究対象。ある人に対して「ああいう風にはなりたくないものだ」と感じる心の奥には、「あんなやり方は私にはできない」というコンプレックスが潜んでいるのかも。

 実はあなたとは性格もノリも違う人との共同作業で、すばらしい成果が上がるときです。仕事でも、苦手な人に敢えて近づいてみると、その人の好い面が見えてくるかもしれません。

やり残したことは?

 また今月はいろんなことに心を奪われて、集中力を欠くとの予想もあります。物事の優先順位を見極めて、やるべきことから先に済ませるようにしましょう。いくつか企画が持ち込まれても、実現できるのはそのうちの1つか2つです。

 下旬になると波が引いたように身辺が静かになります。今年前半にやり残したことがないか。忙しさにかまけて連絡し忘れている人はいないか。それを思い出し、ジグソーパズルのピースを埋めるように、ひとつひとつ片づけてみて。

 すると落ち着いて物事に取り組めるようになるはずです。

月が導くあなたのターニングポイント

月が天の蠍座を運行するのは5月21日(火)朝〜5月23日(木)夕方まで。
目的を持って何かを達成したい、人生の方向づけをしたいと願うのなら、この期間中に小さなアクションを。また会いたい人に連絡を入れる、自分にちょっとしたご褒美をあげるのにもよい日です。さっそくスケジュール帳のその日づけに印をつけて、夜空で輝く月を味方につけてください。

岡本翔子(おかもと しょうこ)

心理占星学研究家。英国占星学協会会員で、日本における心理占星学のパイオニア。占星術や月に関する著書・翻訳多数。

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文=岡本翔子
イラストレーション=INEMOUSE