1日最大17%、1航海平均では5〜8%の節減効果あり。

竣工前の想定通り

 2024年5月15日、商船三井は、同社が保有・運航する世界初のウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)搭載石炭輸送船「松風丸」の性能検証で、1日最大17%、1航海平均では5〜8%の燃料節減効果があることを確認したと発表しました。

 同船は、商船三井が大島造船所と共同開発した、高さ最大約53m(4段式)、幅約15mという巨大な繊維強化プラスチック製の「帆」を搭載した石炭輸送船。2022年10月の竣工時から約18か月、東北電力向けの専用船として、主にオーストラリアやインドネシア、北米等から日本向けの往復計7航海の石炭輸送に従事してきました。それらの実航海において、稼働中のウインドチャレンジャーの性能検証を行い、竣工前の想定通りの燃料節減効果を得られたということです。

 同社は「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」で、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標とし、主要戦略アクションの1つである「さらなる省エネ技術の導入」の取り組みとして、ウインドチャレンジャー搭載船を2030年までに25隻、2035年までに80隻投入する計画です。