吉田皇嗣職大夫の会見

 秋篠宮家の長男・悠仁さまが筑波大付属高3年になられておよそ2ヶ月が経過し、これまで以上に進学先に注目が集まっている。一説には「いよいよ具体的に絞られた」との説も流れているという。実態はどうなのか、お伝えしていくことにしよう。

 宮内庁側から悠仁さまの進学先に言及するというある種のサプライズがあったのは3月29日、吉田尚正・皇嗣職大夫の定例会見の場においてだった。吉田氏は、悠仁さまが昆虫や植物などの自然誌を学ぶことができる大学への入学を目標にされていることを明らかにした。

「これまでの悠仁さまのご活動などから、そういった分野や領域に関心を持っていらっしゃることは想定の範囲内ではありました。が、2月に皇嗣職大夫という秋篠宮家最側近の立場になったばかりの吉田氏があえてそのことに触れたことに意味があるのではないかと感じさせたのは事実でしょう」

 と、担当記者。

国民の間から不満の声

「進学先をめぐる報道についてはいくつか大学の具体名を挙げてのものもありますが、“東大ありき”なイメージが強くありますね。その点、秋篠宮さまご夫妻もそのように感じていらっしゃるところがあったようで、そのご意向を踏まえた結果が3月の会見になったということでした」(同)

 会見から読み取れる基本的なことは、こだわっているのは大学の名前ではない、本人の希望する分野がそれなりにはっきりしている、あたりだろうか。

「そうですね。ちょっと意地悪な見方かもしれませんが、この会見を経たことで、最終的な進学先が東大を含めてどこになっても“自然誌”というキーワードで進学理由を説明することができるようになったとも言えるかもしれません」(同)

 悠仁さまが筑波大付属高へ進学されるにあたっては、お茶の水大と筑波大との間で結ばれた提携校進学制度を利用された。推薦や審査など決められたステップを全てクリアされた結果だが、そのプロセスが見えにくいと感じる国民の間からは不満の声も漏れていた。

すでに紀子さまが

「秋篠宮ご夫妻としては、同じ轍(てつ)は踏まないとの思いを持たれているのではないでしょうか。当然、吉田氏もそのことを共有していることでしょう」(同)

 吉田氏の言及をめぐっては、「そろそろ志望校が決まるタイミングだからではないか」との指摘もあった。

「それは間違い無いでしょう。3年生に進級されてそれほど遅くない時期に絞り込みをするのではないかと見られていましたし、すでに紀子さまが学校側との面談を済ませ、ある程度絞られたとの説もありますね」

 とは、別の記者。

「具体的には、やはり東大の推薦入試(学校推薦型選抜)を利用される可能性がそれなりにあるのではないかと見ています。出願できる枠が極めて少ないこともさることながら、選抜自体が相当な難関となっているのは事実ですが、例えば去年11月に悠仁さまが発表された『トンボ論文』対する評価はとても高いと聞いています」(同)

 トンボ論文とは自身初となる学術論文で、「赤坂御用地のトンボ相―多様な環境と人の手による維持管理―」というタイトルで、国立科学博物館が発行する研究報告誌『国立科学博物館研究報告A類(動物学)』に掲載されている。

「発表された時期や内容からも進学先を見据えたものであることは間違い無いでしょう」(同)

 落ち着いて勉学に励まれ、大学生活を楽しめる環境が整うことが望まれるところである。

デイリー新潮編集部