俳優の草彅剛(49)が17日、都内で、主演映画「碁盤斬り」の公開初日舞台あいさつに出席した。

 古典落語の人情話「柳田格之進」をもとに、冤罪(えんざい)によって娘と引き裂かれた武士の復讐(ふくしゅう)劇を描く本格時代劇。草彅演じる格之進が打ち込んでいる囲碁も物語の重要なカギになるが、「囲碁を通じて(登場人物の)距離が近づいていくのが面白いですよね。僕は囲碁のルールが分からないんですけど」とぶっちゃけ。共演者たちから「ルール知らなかったんですか?」と突っ込まれると、「いいんです。囲碁のルールのお話ではないですから。囲碁が分からない方でも楽しめる映画です」とPRした。

 司会者が観客に「SNSに『碁盤斬り』お願いします」と呼びかけると、草彅は「皆さん、『ごはんぎり』じゃないですよ。ご飯を切るんじゃありませんよ」とニヤリ。「言い続けますからね。香取(慎吾)くんには『やめろ』って言われてるんですけど」と笑わせていた。

 監督は、過去に大ヒット映画「凶悪」「孤狼の血」などを手がけた白石和彌氏。「碁盤斬り」は先日、イタリアで開催された第26回ウディネ・ファーイースト映画祭で批評家により選出される賞、ブラック・ドラゴン賞(Black Dragon Audience Award)を受賞した。