パリ五輪セーリング混合ナクラ17級の日本代表に内定した西田カピーリア桜良(おうら=21、関大)が25日、大阪府吹田市の関大千里山キャンパスを訪れ、前田裕学長(67)らに「五輪では入賞を目標に頑張ります」と内定を報告した。

 4月20〜27日にフランス・イエール沖で開催されたパリ五輪最終予選「ラストチャンスレガッタ」で東京五輪代表の飯束潮吹(35、エス・ピー・ネットワーク)とペアを組み、総合5位・国別4番で国別出場枠を獲得。自身初の五輪出場権を勝ち取った。西田は「レース前はこれまでにないほど緊張して手足が震え、ミスもした。ギリギリでの代表獲得だったので、レース後は5回くらい泣いた」と朗らかな笑顔をみせながら振り返った。

 イタリア・ピエモンテ州出身の父・クラウディオさん(57)の影響で5歳からヨットに乗り始め、21年12月から本格的に混合ナクラ17級に転向。「風を受けて水面から浮きながら高速で走るスピードと、ヨットのセッティングの難しさが魅力。ハマった時の勢いがすごい」と競技について語った。

 同大からは16年リオ、21年東京の2大会に出場したセーリング49erFX級の高野芹奈以来となる五輪代表。6月5日からイタリアで調整し、同17日からは五輪競技会場のフランス・マルセイユで本番に備えた練習に入る。