春の園遊会に出席した秋篠宮妃紀子さま、愛子さま=2024年4月23日、東京・元赤坂の赤坂御苑、松永卓也撮影(朝日新聞出版/JMPA)

「周囲に、なかなか本音を話せる人がいないので精神的に辛い状態が続いているようです」

 昨年末から体調不良に悩まされてきた紀子さまの「表情が晴れない」と話すのは皇室記者だ。

 この数年間、秋篠宮家への逆風が一向に収まらない。小室圭さんと眞子さんの結婚問題から始まった秋篠宮家に対する風当たりの強さは、その後もご夫妻のみならず、悠仁さまの進学問題、佳子さまの“別居”問題、小室さんの動向に至るまで連綿と続いている。

「4月から愛子さまが日本赤十字社にご就職され、その熱心な勤務ぶりが報じられると、愛子さまのご声望や人気はより高まりました。世間から“愛子さまを天皇に”という待望論が上がっていることも、紀子さまの焦燥感に追い打ちをかけているかもしれません。これまでも眞子さん、佳子さま、悠仁さまの進学先や教育方針をめぐっては、その都度、愛子さまと比較されることが少なくありませんでした。今年は、悠仁さまがご成年を迎え、大学受験を控えている年でもありますから、しばらくは心が休まらない日が続くでしょう」(皇室ジャーナリスト)

2024年4月23日、春の園遊会に出席した秋篠宮妃紀子さま、愛子さま、佳子さま

■園遊会でも注目は「愛子さま」

 4月23日に開かれた春の園遊会も、初めてご参加された愛子さまに話題が集中。なかでも、園遊会に参加した美術家の横尾忠則氏夫妻とのほほ笑ましい“猫談義”は多くのメディアが報じた。

「まさに今は、愛子さま旋風ともいえる人気ぶり。宮内庁のインスタグラムでも愛子さまのご様子がアップされるのは両陛下とご一緒の際のことがほとんどで、それも人気に拍車をかけています」(同前)

 園遊会では紀子さまと愛子さまの歩かれる“間隔が空いていた”との報道があったが、話題の中心はやはり愛子さまだった。

 一方、秋篠宮家のニュースといえば、最近は悠仁さまの進学先のことがもっぱら。先日も秋篠宮さまと悠仁さまが玉川大学を訪問されたことが話題になった。

「これまで進学先の“候補”として、東京大学や東京農業大学、北海道大学、さらに玉川大学など、いくつもの候補が報じられてきました。進学先が決まるまでは、紀子さまの心配も尽きないのでは。また、眞子さんともあまり連絡を取っていない状況で、小室さん夫妻の近況は報道で知ることもあるようです」(皇室記者)

淡いレモン色のドレスで園遊会に出席した秋篠宮紀子さま=2024年4月23日、東京・元赤坂の赤坂御苑、松永卓也撮影(朝日新聞出版/JMPA)

■秋篠宮家のスポークスマン

 愛子さまに比べると、どうしても世間から厳しい目が向けられがちな秋篠宮家。今後、いかに秋篠宮家の“人気回復”を図っていくかは、宮内庁も真剣に考えているようだ。今年に入ってから、宮内庁人事に大きな変化があった。

「今年2月に元警視総監の吉田尚正氏が皇嗣職大夫に就任しました。皇嗣職大夫は秋篠宮家の事務・広報全般を統括するポストであり、元警察官僚の吉田氏になったことで、紀子さまとの関係性も変わるはずです。また、4月1日付で長年、宮内庁総務課報道専門官を務めてきた工藤茂宣氏が皇嗣職宮務官に就任しました。工藤氏は報道対応にたけている人ですから、悠仁さまの進学問題など、今後の秋篠宮家の発信も変化していくと思います」(同前)

 皇室ジャーナリストは、こうした変化は「紀子さまへの負担を軽減する意味合いもあるのでは」と推測する。

「これまで紀子さまは、公務でのファッションや会見での文言などについては、自らが秋篠宮家のスポークスマンとしてチェックしてきました。でも結果的に、それがストレスの一因にも結び付いてしまった。殿下とも子どもたちともギクシャクしてしまい、お気の毒なところもあります」

 紀子さまの心の負担が軽くなることを願うばかりだ。

(緒方博子)