大会2日目を迎えた国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」。前日の日没サスペンデッドによる未消化の1ホールと第2ラウンドの計19ホールを回った安田祐香(やすだ・ゆうか)が、通算5アンダーの6位タイで終えた。

「ブリヂストンレディス」大会2日目

◆国内女子プロゴルフ<ブリヂストンレディスオープン 5月16〜19日 袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県) 6731ヤード・パー72>

 安田祐香が“イレギュラー”な1日をなんとかしのぎ切った。

 国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」2日目、4バーディー、4ボギーの「72」で回った安田が通算5アンダーの6位タイでフィニッシュ。好位置をキープして明日からの決勝ラウンドに駒を進めた。

通算5アンダーの6位タイで決勝ラウンドに進んだ安田祐香 写真:Getty Images
通算5アンダーの6位タイで決勝ラウンドに進んだ安田祐香 写真:Getty Images

 安田の初日は日没によるサスペンデッドで17ホールを消化するにとどまっていたため、この日は第1ラウンドの18番から競技を再開。ここをパーで終え、その後10番ホールから第2ラウンドをスタートした。

「睡眠はあまり取れなかった。3時半起きです」と早朝からのスタートでコンディション調整に苦しんだのか、序盤はなかなかバーディーが奪えず14番でボギーを叩く。

 しかし、16番で最初のバーディーを奪い、18番でもバーディーを奪取して前半を折り返す。後半に入って2番もバーディーとし、一気に首位へ浮上した。

 このまま勢いに乗るかと思われたが、直後の3番でボギー。気温も次第に上昇し強い日差しが照りつける中、その後6番と8番もボギーとして後退。終盤でスコアを落としてしまう。

 後半に入り嫌な流れが続いたが、この日19ホール目となった最終9番で意地を見せた。

 圧巻は3打目。残り146ヤードを7番アイアンで振り抜くと、ピンそば50センチにつけるスーパーショットを披露。初日から多くのギャラリーを引き連れていたが、この一打にはひと際大きな歓声が上がった。

 バーディーフィニッシュでスコアを戻してホールアウト。「パー5で取らないと、パー4が長いのでパー3も難しい。バーディーを貯金しておくのが大事だと思っていた」と話すように、第2ラウンドで奪ったバーディーはすべてパー5のロングホールだった。

 後半のボギーが続いた場面については「昨日の貯金もあったのでスコア的に余裕はあったんですけど、短い距離で難しいほうに外したりしたことが今日はもったいなかった」と振り返る。

 初優勝も狙える位置で予選ラウンドを終えたが、「欲を出さずに距離が長いので、ティーショットが大事になってくる。あと2日セーフティーにいけたらいい」と気を引き締めた。

 週末はさらなる気温上昇が見込まれている関東地方。「お昼寝できたらしたい。30分ぐらいしようかな」と酷使した体を休息に充て、決勝ラウンドに備える。

安田 祐香(やすだ・ゆうか)

2000年12月24日生まれ、兵庫県出身。2017年に16歳で「日本女子アマ」を制覇、19年には「オーガスタナショナル女子アマ」で3位に入るなど、アマチュアの実績は世代トップクラス。初優勝が期待される選手の一人。NEC所属。

e!Golf編集部