松山市道後地区を代表する老舗旅館「大和屋本店」「大和屋別荘」と、パチンコ大手マルハンの間で進められている株式売買協議。新型コロナウイルスの5類移行などで道後に活況が戻り、大和屋も好調とみられていた中での出来事で、周辺には衝撃を持って受け止められている。
 今回の話は3月ごろから、道後関係者らの間で少しずつ広がっていた。
 経営の観点からは合理的な決断との見方も。複数の関係者によると、大和屋グループの経営状態は厳しかったとみられる。県内の経営者は「(売買協議について)自分でも同じ判断をする」と共感。「自社の資産価値を高めて売るのは、ビジネスでは当然。マルハンにとって大和屋は魅力があったのだろう」と語った。