同棲や結婚をきっかけにパートナーと生計を一にするようになると、使途や出どころが不明なお金の使い方は一人暮らしの頃より難しくなります。しかし、パートナーに内緒で高額アイテムを買いたいときにはどうしたらよいのでしょうか。本記事では、パートナーや家族に内緒でローンを組むリスクや対策について解説します。

家族になればバレる可能性は高まる

基本的に、結婚して一緒に暮らすようになれば、内緒で組んだローンの存在に気付かれやすくなります。内緒で購入した品物も、何かの拍子で家族の目に触れるかもしれません。それが高額アイテムであれば、どのように購入したのかを問われる可能性も高いでしょう。
 
では、どのような場面で内緒の借金はバレてしまうのでしょうか。株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が運営する「お金の使い方」が実施した、「お金を借りることを隠していた理由」についてのアンケート調査(調査期間:2022年12月8日〜27日、有効回答数:130人)によると、以下の結果になりました。

1位:郵便物が届いた(37人)
 
2位:行動の変化で勘づかれた(16人)
 
3位:電話がかかってきた(12人)
 
4位:言わざるを得ない状況になった(11人)
 
同4位:他の人経由で広まった(11人)
 
6位:明細書を見られた(9人)
 
7位:通帳を見られた(7人)

もっとも多かったのが、郵便物による発覚です。滞納した際の督促状だけでなく、関係書類や完済証明などが届く場合があるので注意が必要です。また、金遣いや持ち物といった行動の変化で勘づかれることも多いようです。
 
このほか、金融機関からの電話や明細書・通帳などを通じてバレることも珍しくありません。そのような理由から、同居を始めるタイミングで言わざるを得ない状況になるケースが考えられるでしょう。
 

ローンがバレる確率を下げるために何ができる?

やむを得ず内緒でローンを組むとき、パートナーにバレないようにするためには何ができるのでしょうか。同調査では、「借金がバレないための方法」として「そもそも借りない」と回答した人がもっとも多い20.0%でした。それ以外には、以下の方法が挙げられました。

・期限までに返済する(19.2%)
 
・郵便・書類の管理を徹底する(18.5%)
 
・慎重に行動する(13.1%)
 
・借りる相手を選ぶ(10.0%)
 
・連絡手段を選ぶ(9.2%)
 
・隠さずに打ち明ける(6.2%)

滞納すると、督促状や督促電話により周囲にバレるリスクが高まります。そのため、内緒で組むローンは、確実に返済できる金額にとどめることが大切です。
 
また、郵便受けをこまめにチェックし、明細関係の書類はすぐに処分する方法もあります。金融機関によっては連絡方法を選べるので、インターネット上の手続きで完結できる金融機関から借りるのもよいでしょう。
 

隠し続けることは難しい

どのような策を講じても、生活を共にしている以上は隠し通すことは困難です。借入金額や滞納状況によっては、新たに住宅ローンやマイカーローンを申し込んだときの審査に影響をおよぼします。諸条件に問題がないのにローンの審査が通らないと、ほかに借金があるのではと疑われることがあるためです。そもそもローンに限らず、パートナーに秘密の行為は信頼を損ねる原因となります。
 
ローンを組むときには、隠さず相談することも大切です。そこで、今回の相談者のケースでは、高級時計を所有するメリットを挙げてみてはいかがでしょうか。

・人気ブランドなら換金が容易
 
・壊れにくく長く使える
 
・資産性が高い(価値が落ちにくい)

リセールバリューや堅固なつくりであることを考慮すると、安価なモデルよりコスパに優れているケースも珍しくありません。また、将来にわたり価値が下落しにくいので資産として残せる性質があります。
 

レンタルサービスを使う方法もある

使用頻度が少ないアイテムなら、レンタルサービスを検討してみましょう。数百万円を超える高級時計でも、月額数千〜数万円でレンタルできるサービスがあります。購入そのものに理解を得られても、子どもが生まれれば自宅での保管は難しくなるかもしれません。そのようなときでも、レンタルなら返却するだけ済むのがメリットです。
 

まとめ

郵便物の管理を徹底したり、インターネットで手続きが完了するローンを選んだりすれば、パートナーにバレるリスクは減らせます。しかし一緒に生活している以上、思わぬところから気付かれてしまう可能性が高いので、内緒でローンを組む前に正直に相談してみてはいかがでしょうか。
 

出典

株式会社ビズヒッツ お金の使い方 「お金を借りることを隠していた理由」についてのアンケート調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー