友人との旅行の際に、自分の運転で車を出すこともあるのではないでしょうか。しかし、車を出すということは、「ガソリン代」や「高速道路代」が必要になります。   常日頃から同じグループで遠出をしていて、車を出した場合のルールを決めているなら問題はありませんが、もしそうでない場合、ルールがなければトラブルにつながるかもしれません。   本記事では、友人と遠出する際の各種費用などについて、どのようにすればトラブルが起こりにくいかを解説します。気になる人は参考にしてみてください。

車で高速道路を使用して移動すると具体的にどれくらいの金額がかかる?

東京駅から熱海駅までの距離は、約90km・往復180km、高速料金は片道2950円・往復5900円です。
 
ガソリン乗用車の燃費平均値を24.6km/Lとして試算すると、往復でかかるガソリン量は切り上げて約8Lとなります。レギュラーガソリン代が1L当たり175円(資源エネルギー庁公表:2024年4月22日時点)なので、東京駅から熱海駅などのガソリン代は8L×175円=1400円です。
 
ガソリン代と高速代を合算すると5900円+1400円=7300円になり、自分だけで負担するにはかなりの高額といえます。今回は東京駅から熱海駅までで計算しましたが、距離が遠くなればさらに高速料金とガソリン代も高くなるでしょう。出かけるのが1回限りなら我慢はできても、回数を重ねると負担も不満も増えていくはずです。
 

ガソリン代は友人が全額出すのが普通?

労力や各種経費を負担しつつ、車を出して運転もするとなると、不平等だと感じる人は少なくないでしょう。
 
車を出さず運転もしない友人はガソリン代や高速料金を多めに負担するのがマナーだという考え方もありますが、負担割合に具体的な目安があるわけではありません。運転しない人だけで費用を出し合うケースもあれば、車を出し運転をした人も含め参加者全員で平等に割り勘するケースもあるなどさまざまです。
 
場合によっては運転手が全額負担するなども考えられますが、友人同士の旅行であれば稀な事例でしょう。費用負担が平等でない場合は、旅行中の食事代を負担するなど、車所有者・運転手への金銭的な配慮はマナーの1つといえるでしょう。
 

トラブルを避けるためにもルールを最初に決める

せっかくの楽しい旅行での金銭トラブルを避けるためにも、各費用に関するルールを最初に決め、参加者全員が納得できる状態にしましょう。旅行が終わってからでは、何かと理由をつけて支払わない人もいるかもしれません。人によって考え方や経済状況が異なるため、自分の常識が相手に通用するとは限らないので注意が必要です。
 
もし初めて一緒に出かけるという相手であれば、なおさらあらかじめルールを決めておくべきです。旅先で発生した細かな費用については事後の話し合いになることもあるかもしれませんが、ガソリン代や高速料金など最低限かかる料金については旅行前にある程度試算し、負担割合を決めておきましょう。
 

まとめ

東京駅から熱海駅まで往復すると、ガソリン代や高速料金などで約7300円かかります。車を出し運転もしてくれる友人が何も言わなくても「ラッキー」と考えず、費用負担を申し出るのがマナーです。後からトラブルに発展するのを避けるためにも、最初にルールを決めておくのがおすすめです。
 

出典

国土交通省 3.(1)ガソリン乗用車のJC08モード燃費平均値の推移
一般社団法人 通商産業福祉協会 2024年3月16日〜31日 ENEOSガソリン価格
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー