毎日晩酌する習慣がある方には、酒にかかる費用が気になる方もいらっしゃるでしょう。「既製品を買うより、自分でサワーの素などを使って作る方が安いのでは」と考える方も多いかもしれません。   本記事では、既製品の缶チューハイを購入する費用とチューハイを自作する費用を比較し、どちらがより安いのか検討します。

既製品の缶チューハイと自作のチューハイならどちらが安い?

缶チューハイを2本買った場合と、サワーの素と炭酸水で2杯作った場合の費用を算出し、どちらが安いのか検討します。
 
缶チューハイを購入する場合、総務省の「小売物価統計調査(2023年)」によると、東京都区部でのチューハイ1缶(350ミリリットル)の価格は、年平均で124円(税込み)です。2本購入した場合、合計で248円(税込み)という計算となります。
 
一方「サワーの素」と「炭酸水」で作る場合「サワーの素1:炭酸水3」で割り、350ミリリットルのチューハイを作ると仮定します。
 
とあるメーカーの「サワーの素」商品の価格は、500ミリリットルで715円(税込み)です。また、別メーカーの「炭酸水」商品の価格は、500ミリリットルで119円(税込み)となっています。
 
上記の商品を使って350ミリリットルのチューハイ1杯を作る場合、サワーの素は87.5ミリリットル、炭酸水は262.5ミリリットル必要です。
 
それぞれ料金換算すると、サワーの素は約125円、炭酸水は約62円となります。つまり、350ミリリットルのチューハイ1杯を作るためには約187円かかります。2杯作る場合、合計で約374円です。
 
両者を比較すると、缶チューハイ(350ミリリットル)2本の費用は248円(税込み)、サワーの素と炭酸水で2杯作る費用は約374円です。
 
サワーの素・炭酸水の種類や容量の選択によって費用は変わってくるため一概にはいえませんが、今回の場合は缶チューハイの方が約126円安い計算となります。
 

飲む量を調節したいならサワーの素と炭酸水で作る方法がおすすめ

費用面で考えると、缶チューハイを2本買う方がサワーの素と炭酸水で作るより安く済む可能性があります。しかし、自分でサワーを作り、1杯あたりの酒の量を350ミリリットルよりも少なく調整した場合、缶チューハイよりも費用を抑えることは可能です。
 
例えば「サワーの素1:炭酸水3」で割ったレモンサワーを200ミリリットルで作った場合は、1杯あたり約108円に抑えられます。
 
以上のように量を調整したい場合、あらかじめ決められた量が入っている缶チューハイよりも、自分で作る方が調整しやすいです。そのため、飲む量を抑えたい場合は、自分で作る方が節約対策がしやすいといえるでしょう。
 

2本飲む場合は缶チューハイを買う方が約126円安くなる可能性がある

チューハイを2本飲む場合の費用は、缶チューハイ(350ミリリットル)を購入すると平均では248円(税込み)、前述の計算でサワーの素と炭酸水で作ると約374円です。つまり、缶チューハイの方が約126円安い計算となります。
 
一方「酒の量を少なくする」などの節約対策を講じたい方は、自分で作る方が適切といえます。自分の酒の飲み方や節約対策の方法にあわせて、検討するとよいでしょう。
 

出典

e−Stat 政府統計の総合窓口 小売物価統計調査/小売物価統計調査(動向編) 2003年 表番号1 調査品目の月別価格及び年平均価格【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】 【12】「1902 緑茶」〜「2012 チューハイ」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー