米国株式市場はまちまち。ダウ平均は57.94ドル安の38,589.16ドル、ナスダックは21.32ポイント高の17,688.88で取引を終了した。



利下げ期待を受けた買いが後退し、寄り付き後、下落。6月ミシガン大消費者信頼感指数が予想以上に落ち込んだため消費減速への懸念が重しとなり、相場は一段安となった。金利の低下やアドビの好決算を受けた買いで、ナスダックは終盤にかけてプラス圏を回復し5日連続で過去最高値を更新。ダウも下げ幅を縮小も下げを消せずまちまちで終了した。セクター別では、半導体・同製造装置やソフトウエア・サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。



ソフトウエアメーカーのアドビ(ADBE)は自社製品に人工知能(AI)機能を組み込んだ取り組みが奏功し売り上げが伸び、通期見通しの上方修正が好感され、上昇。同業でビットコインに注力しているマイクロストラテジー(MSTR)はアナリストが同社の投資判断を引き上げ、上昇した。クルーズ船運営のカーニバル(CCL)やノルウェージャン・クルーズライン(NCLH)などはアナリストが今後、需要の鈍化で価格の値下がりの可能性を警告し、それぞれ下落。高級家具販売のRH(RH)は第1四半期決算で損失が予想以上に広がり、下落した。携帯端末のアップル(AAPL)は欧州委員会が同社をデジタル市場法違反と判断する可能性があるとの報道で警戒感が広がり、下落。



クリーブランド連銀のメスター総裁はインタビューで最近の良好なインフレ指標にもかかわらず、リスクは「上向き」との考えを示した。同総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有する。





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