アメリカの大統領選挙に向けた共和党の候補者指名レースでトランプ前大統領と最後まで争い、3月に撤退を表明した、ヘイリー元国連大使は22日、「トランプ氏に投票する」と初めて明言した。

ヘイリー元国連大使「トランプの政策は完璧ではなかった。それは何度も何度も明らかにしてきた。しかし、バイデンは破滅的だ。だから私はトランプに投票する」

ヘイリー氏は首都ワシントンのシンクタンクのイベントに出席し、「有権者として、同盟国を支援し、敵に責任を負わせる大統領を優先する」と述べた上で、11月の大統領選挙でトランプ氏に投票すると明言した。

ヘイリー氏は共和党の候補者争いで、トランプ氏との対決姿勢を鮮明にし、3月に撤退を表明後も、大統領選挙での自身の投票先は明言していなかった。

ヘイリー氏は共和党内の穏健派や女性から根強い支持のほか、反トランプの票の受け皿となっていて、バイデン大統領も支持者の取り込みをはかるなどしていて、今回の表明はトランプ氏には追い風となりそうだ。