0-3のビハインドから平田の2ゴール、石田のゴールで追い付く

 タイで4月17日に開幕するフットサルアジアカップに向けて、現地で調整を続けているフットサル日本代表が、4月13日にフットサルオーストラリアと非公開の練習試合を行った。オーストラリアは予選でも戦い、FPオリベイラ・アルトゥールのハットトリックなどで4-0と快勝していたが、この試合では3-3で引き分けている。

 試合は非公開で行われたため、得点の経過しか分からないが、日本は前半9分、16分、さらに後半1分と失点を重ねて、0-3のビハインドになった。しかし、後半2分にFP平田ネトアントニオマサノリが1点を返すと、その5分後にはFP石田健太郎が2点目を決め、試合終了間際の後半20分に平田がこの試合2点目を決めて3-3に追い付いている。

 11日に行われたタイとの親善試合も1-2で逆転負けを喫した日本は、現地入り後の2試合を未勝利で終え、本大会に入ることになった。また、このタイとの試合ではチームの大黒柱であるFPオリベイラ・アルトゥールが欠場。現地メディアによれば、アルトゥールは足の指を骨折しており、本大会への出場も難しい状況にあるという。

 さらに国内で行われたリガーレヴィア葛飾との練習試合(8-0)とタイ戦を欠場していたGKファビオ・フィウーザも、手の指の負傷が心配されている。現時点で日本サッカー協会(JFA)からは発表もなく、両選手がオーストラリア戦に出場していた可能性もある。

 ただ、仮に両選手が本大会に出場できなくなった場合、フィウーザの代役はチームに帯同しているGKピレス・イゴールが務められるが、アルトゥールの代役は日本から追加招集しなければならない。また、攻守で決定的な役割を果たせるアルトゥールの代役を務められる選手は、なかなか見当たらない。

 2016年以来8年ぶりとなるフットサルW杯予選を兼ねたアジアカップの開幕を目前に控え、フットサル日本代表を不穏な空気が包みつつある。

FOOTBALL ZONE編集部