欧州視察から帰国

 日本代表を率いる森保一監督が4月30日、欧州視察から帰国し、囲み取材に応じた。6月のワールドカップ(W杯)アジア2次予選に向けて新メンバーを招集する可能性を示唆するとともに、昨年の11月以降、代表メンバーから遠ざかるMF鎌田大地(ラツィオ)のパフォーマンスにも言及した。

 A代表は6月にW杯アジア2次予選のミャンマー戦(6日/アウェー)、シリア戦(11日/ホーム)を残すものの、3月26日に実施予定だったアウェー北朝鮮戦が没収試合扱いになったことで、同予選で4連勝を飾り突破が決定。6月の2試合は消化試合となっている。

 9月からの最終予選に向けて、新戦力の発掘に費やす可能性も見込まれるなか、森保監督は「可能な限り選手や戦術をミャンマー戦とシリア戦で先に向けて試したい」とコメント。一方で「試しすぎて9月にいいパワーを持てないことも考えられる。そこはこれまで招集してきた選手を中心に積み上げも考えながら新たなチャレンジをできる部分はしたい」とも述べた。

 欧州遠征では、昨年の11月以降、代表メンバーから遠ざかる鎌田も視察。イゴール・トゥドール新監督就任から出番を増やし、リーグ戦5試合連続でスタメン出場するなかでのパフォーマンスについて「いいプレーをしていたと思う」と、本来の切れ味が戻りつつあるプレーを称えた。

 続けて「監督が代わってからいいプレーをしたということではないと思う。彼は常に自分の中でどういう起用がされてもベストを尽くしていたと思う。より今のサッカーになって良さが出る、彼も思い切って良さを出せるという、生き生きとハツラツした彼にボールが集まるやりがいのあるサッカーをしているのだろうなと感じた」と印象を語った。

FOOTBALL ZONE編集部