「Jリーグ審判レポート」内で言及された

 スポーツチャンネル「DAZN」による、今シーズンの審判に関する新番組「Jリーグ審判レポート」が配信され、オフサイドラインに関する2Dラインと3Dラインの作成と使い分けが紹介された。

 例に挙げられたのは3月17日のJ1リーグ第4節、鹿島アントラーズと川崎フロンターレの試合の後半2分、鹿島がDF植田直通のロングフィードからFWチャバリッチの先制ゴールとした場面だった。

 この時、植田のキックの瞬間にMF名古新太郎の位置がオフサイドポジションと際どかったためにビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)がチェックしたが、この際は平面的な線をピッチ上に仮想する「2Dライン」を使用。名古のポジションはオンサイドと確認され、ゴールが認められた。

 日本サッカー協会(JFA)の廣瀬格審判インストラクターは、確認に2Dラインを採用した理由として「確認の対象となる選手に身体の傾きがなかったことが1つと、地上に着いた足にラインを引けたこと」と話した。公開されたVARルームの音声でも、上原直人VARによる「FWは(身体の)傾きがないから」という声が入っていた。

 ゲスト出演した元日本代表DF太田宏介氏は「初めてこういった形で分析した画像を見させていただいたが、すごく分かりやすい。(川崎の)丸山選手の足が残っているのが分かるし、ファン・サポーターも、見れば一発でオフサイドではないと分かるシーンだと思う」と話した。

 廣瀬インストラクターは「3Dと比べると時間的にもスピーディーに判断できるので、これ(2D)を採用したのは的確な判断だったと思う」と、VARの確認手法について話していた。

FOOTBALL ZONE編集部