フルミネンセのブラジル代表MFトリンダージは補強候補か

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は、シーズン途中から定着したレギュラーの立場を最後まで守って加入1年目のシーズンを終えた。来季からアルネ・スロット新監督が指揮を執るなかで多くの補強の噂が上がるなか、遠藤について専門メディアが見解を述べている。

 現在31歳の遠藤は昨夏にドイツ1部シュツットガルトから移籍金1600万ポンド(約32億円)で加入。当初はポジション争いでバックアッパーに甘んじていたが、今年に入って4-3-3のアンカーポジションでスタメンに定着し、最終的に公式戦43試合に出場した。

 ユルゲン・クロップ監督が退任し、スロット新監督を迎える来季は、現在の序列は大きく変わる可能性がある。そのなかで、リバプール専門メディア「Rousing The Kop」は「リバプールは昨年逃した移籍金2600万ポンド(約52億円)の選手の獲得を再度試みることを示唆した」と見出しを打ち、それに絡んで遠藤についても言及している。

「中盤を刷新する必要があったレッズは4人の新戦力(遠藤、アレクシス・マック・アリスター、ドミニク・ソボスライ、ライアン・フラーフェンベルフ)を獲得し、全員がいい結果を残した。とはいえ、ユルゲン・クロップ監督にとって、この4人は必ずしも第1候補ではなかった。リバプールが(エクアドル代表MF)モイセス・カイセドを欲しがっていたのは明らかだ」

 記事では、「カイセドはアンフィールドへの移籍を拒否し、チェルシーへ移籍した。結局、遠藤航の獲得は“最後の手段”という感じだった。結果的に、日本代表キャプテンの獲得は上手くいった。しかし、遠藤がリバプールのファーストチョイス、セカンドチョイス、あるいはサードチョイスだったと言うのは間違いだろう。カイセドの前にも、レッズは別のMFに断られていた」として、昨年12月にオファーを拒否していたフルミネンセのブラジル代表MFアンドレ・トリンダージにリバプールが再アプローチする可能性に触れた。

「アルネ・スロット新監督は頼れる6番を必要としている。遠藤はいいシーズンを送り、その過程で多くの人を驚かせたが、彼は長期的な解決策ではない」

 果たして、新体制となるリバプールは今オフ、どのような動きを見せるだろうか。

FOOTBALL ZONE編集部