プレミアリーグのブライトンでプレーするアンス·ファティは、今シーズンでクラブを退団する可能性が高いようだ。英メディア『Sussex World』が報じた。20/21シーズンにリオネル·メッシの退団を機に、バルサの10番を着用したファティだが、怪我の影響でかつての輝きを失い、昨年9月にブライトンにローンで加入していた。

 ブライトン加入時には、最終ラインから丁寧にビルドアップするロベルト・デ・ゼルビ監督のスタイルにマッチすることが予想され、ファンからは歓迎ムード一色だった。またこの時、ブライトンはセンセーショナルなシーズンを終えたばかりで、クラブとして初のヨーロッパリーグ(EL)の出場権を獲得していた。

 ファティには10億ユーロ(約1140億円)の契約解除条項が含まれていただけでなく、週給160,000ポンド(約3100万円)の給与のうち、80%もの約128,000ポンド(約2500万円)の支払いをブライトンが負担する契約となっていたようだ。それだけ期待値が高かったということなのだろう。

 しかし、加入してからこれまで金額に見合うプレーを披露できていない。膝の怪我やハムストリングを負傷した影響で、今シーズンはELではアヤックス相手に2ゴールを挙げるも、これまでプレミアリーグの先発出場はわずか3試合に留まっている。

 また28日に行われたプレミアリーグ第35節のボーンマス戦(0-3)では、怪我人が相次いでいるチームの中で、ベンチ入りするも出番なし。デ・ゼルビ監督は、ファテイをベンチに残したまま10代の若手2選手を出場させた。

 同メディアは、デ・ゼルビ監督のファティに対するコメントを紹介。「プレミアリーグでプレーするには、メンタル的にも体力的にも強くないといけない」と述べたうえで、「アンス・ファティについての私の意見は変わってない。彼は彼の年齢において世界で最高の才能の1人だ」と語った。

 信頼を強調するも同メディアは、今シーズンでの退団の可能性が高いことを報じている。しかし2027年まで契約が残るバルサでは出場機会の確保が難しく、プレミアリーグのウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズやラ・リーガ、ポルトガルのチームの興味が噂されている。

 バルサの未来とも言われ、メッシの10番を受け継いだファティは、来シーズンどこでプレーするのか注目される。

どっちが高額? エル・クラシコ年俸ランキング1〜10位。バルセロナとレアル・マドリードを比較
バルセロナ23/24シーズン予想スタメン全選手紹介&フォーメーション