UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)準決勝1stレグ、ドルトムント対パリ・サンジェルマン(PSG)が現地時間5月1日に行われる。ドルトムントのホームスタジアムで開催されるこの一戦を前に、英メディア『90min』のパリのチームの強さを分析している。

 同メディアは「ドルトムントがPSGに対して恐れるべき5つのこと」と見出しを打ち、それぞれの項目に分けて懸念を述べている。ひとつ目として指摘されているのは「チームの多彩さと戦術の予測不可能性」。PSGを率いるルイス・エンリケ監督の今季の戦い方として、同メディアは「厳密なポジショナルプレーと流動的なカウンターアタックを交互に行う」と見解を示している。

 2つ目に、PSGに「さまざまなタイプの選手がいる」ことが挙げられている。先述の「多彩さ」を実現するキープレーヤーとして、複数の名前が並べられた。『90min』の言葉として次のように続く。「ブラッドリー・バルコラとは性質が大きく異なるゴンサロ・ラモスであれ、イ・ガンインであれ、マルコ・アセンシオであれ、誰もが自分のプレースタイルでチームに貢献できる」。

 3つ目として、ポルトガル代表MFヴィティーニャの存在が挙がっている。同メディアはこの選手に対し「PSGが好むポジショナルプレーの中心にいる」と指摘しながら、「彼は長距離シュートという驚くべきスキルでチームの攻撃陣を牽引する」と評価した。

 4つ目に、両チームの相性が指摘されている。『90min』によると、2010年以降の直近10試合において「ドルトムントは1勝3分け2敗で、やや劣勢である」という。合計ゴール数で比較してもPSGが「7」でドルトムントが「4」と、分が悪い。

 そして最後に、「Xファクター(決め手となる要素)」としてフランス代表FWキリアン・エムバペの名前が挙げられている。同メディアは「PSGでのおそらく最後のシーズン」と述べており、エムバペが並々ならぬ意欲で試合に臨むと見ているようだ。