モラハラ夫にもさまざまなタイプがいますが、筆者の知人A子の夫は、気に入らないことがあると妻を無視する人でした。ストレスをためながら生活していたA子ですが、仕事が忙しくなったことがきっかけで、夫婦関係にある変化が起こったそうで……?

妻を無視するモラハラ夫

A子の夫B男は、以前は優しかったのに、結婚してから次第にモラハラ夫になってしまいました。何か気に入らないことがあると、A子を無視。それもA子が謝り倒すまで続けるのです。

B男が無視する理由は、「食べたい料理が出てこなかった」「B男の言った冗談をA子が笑わなかった」など、ささいなものばかり。
A子は「そんなことで……」とうんざりしながらも、家庭を維持するために謝っていました。

仕事が忙しくなり状況が変化

これまではA子が先に折れていましたが、A子が人事異動になってから、状況が変化しました。忙しい部署に配属されたため、夫の相手をする余裕がなくなったのです。
B男から無視されても、A子には謝る気力も体力もなく、スルーするようになっていました。

ある時、仕事が一段落ついたA子は、夫としばらくまともに会話をしていないことに気づきました。何かのきっかけでB男の無視がスタートし、A子が謝らなかったため、そのまま無視が継続していたのです。

夫婦の立場が逆転

謝ろうかと考えたA子ですが、B男と会話しなくても特に生活には問題ないことに気づいてしまいました。
「なんでいつも私が謝らなくきゃいけないの…?」A子は、B男が謝るまで会話なし生活を継続することにしたのです。

終わる様子がない会話なし生活に慌てたのが、B男です。そのうちA子が折れるだろうとたかをくくっていましたが、その気配はありません。
次第にB男はA子の顔色をうかがうようになり、夫婦関係に変化が生まれたのです。

会話なし生活に終止符

B男が謝ればA子は夫婦関係を継続しようと考えていましたが、B男はチラチラとA子の顔色をうかがうだけで、謝罪の言葉を口にすることはありませんでした。
会話なし生活は半年以上続き、ついにA子は我慢の限界に。B男に「私ってあなたの何なの? 結婚の意味がわからなくなった」と離婚の意思があることを伝えたのです。

すると、夫婦の立場が見事に逆転。B男はすぐに謝り、「離婚はしたくない」とA子の言いなり状態になったのです。
結果的にB男は謝りましたが、時すでに遅し。結婚生活を継続したいと思えなくなったA子は現在、離婚に向けて準備しているそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子