母親にかいがいしく世話をされて育った結果、何もできないモラハラ夫が誕生してしまうケースも少なくないようです。そして、そういう生い立ちのモラハラ夫はマザコンであることが多いんだとか。ということで今回は友人にマザコンのモラハラ夫のエピソードを聞きました!

マザコンのモラ夫

私の夫はいわゆるモラハラ夫で、いつも自分のことを棚に上げて私を見下してきます。
さらに悪いことに、夫は極度のマザコンです。事あるごとに私と姑を比べて、私をけなしてくるのが当たり前の毎日。

主婦の私に「お前なんて1人じゃ何にもできないだろ」と言ってくるので、「それはあなたでしょ。家のことは全部私に任せっきりじゃない」と言い返すと、「別にお前がいなくても俺には母さんがいるし、全然困らない」と言う始末……。

不満を募らせた結果……

40歳を過ぎて「俺には母さんがいる」って、恥ずかしくないの?! という感じですが、近所に住む姑は夫を溺愛していて、毎日のように家にやってきては勝手にアイロンがけをしたり夫に靴下や下着を買ってきたりと、全く子離れ親離れができていない親子なのです。

最初は我慢して「いつかは変わってくれるかも」と夫に期待していましたが、夫のマザコン具合は増すばかり……。
私に対抗するように姑は必死に夫の世話をしにやってきますし、次第に私の心は冷め切っていきました。

やがて限界まで不満を募らせた私は、そこから何年もかけて離婚の準備を開始!!
1人で生きていけるように仕事を見つけ、子どもも育て上げたあと、ついに夫に離婚を言い渡しました。

慌てた夫に妻が言った言葉とは?

妻がずっと前から離婚に向けて動いていたことなんて全く知らなかった夫はビックリ!
大慌てで「離婚なんてしたら、俺の身のまわりのことは一体どうするつもりなんだよ!」と言ってきました。

私はその言葉を聞いて、残っていた僅かな情さえも消え去るのを感じました。
ここまでやっても、まだこの人は自分のことしか考えられないのか、どうしていつも「俺が」「俺の」って自分が1番なんだろう……と絶望したのです。

「大好きな母さん♡」は今……

私は夫に「あなた、自分にはお母さんがいるから大丈夫♡ ってずっと言ってたじゃない。お母さんにお世話してもらえば?」と冷たく言い放ちました。

しかし、ここ数年で姑も一気に年老いて、夫の世話をするどころか、今では老人ホームに入ってケアを受けながら暮らしています。

「大好きな母さん♡」を頼ることもできず、孤独を突きつけられることになった夫。
おそらく寂しい老後を送りながら、これまでとは逆に夫が姑を世話することになるのでしょう。でも、それももう私の知ったことではありません。
いい年をした大人が母親を頼りすぎると、最後にはこんなことになるんですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの