困ったご近所さんがいると、思わぬストレスが溜まるものです。最低限のマナーを守ってもらわないと、トラブルに繋がることも少なくありません。これは筆者の友人・Kから聞いた傍迷惑なご近所さんのエピソードです。

非常識なお隣さん

私は首都圏から車で2時間ほどの郊外に住んでいます。
私たちが住み始めてから3年ほど経った頃、空き地だった隣に新しい家が建ち、30代の夫婦と小学生の子ども2人が引っ越してきました。

この家族はとても非常識な家族で、引っ越しの挨拶回りもせず、友人たちを呼んで夜遅くまでドンチャン騒ぎをしたり、家の前の道路で子ども達にサッカーをさせたりしていました。
町内会の掃除などにも一切参加しないので、ご近所では「迷惑な家族」として、かなりのひんしゅくを買っていたのです。

大騒ぎ

ある日のこと、私は何となく焦げ臭いにおいがしたので、慌てて外を見ると、ものすごい煙で辺りはモウモウとした状態でした。
玄関から外へ出ると、どうやら煙の元は隣の家。
駐車場には車も停まっていたので、集まってきた近所の人がインターホンを鳴らしましたが、応答はありませんでした。

あまりの煙に「火事なんじゃないか?」と向かいの家の人が119番をしてくれました。
すると、急に裏庭の方から「焦げたじゃん!」「真っ黒だよ!」と子どもと女性の笑い声がしたのです。

煙の原因

集まってきていた近所の人たちが裏庭へ見に行くと、何と一家でバーベキューをやっていました。
どうやら着火剤を入れ過ぎて、焼いていた食材だけではなく、飯盒などの鍋も焦げてしまったらしいのです。

自分たちが騒ぎの元になっていることも知らず、「急に何ですか?」と怒ったように言い出す始末。「これだけ煙が出てたら心配するだろう!」と言った近所の人に、「大げさなんだよ」と呆れたような顔をしていました。

その頃には消防車も到着。
隣のご主人は、消防隊員の人に「説明書をよく読むようにね!」と叱られる羽目になったのです。

お説教

それだけの騒ぎを起こしたにもかかわらず、お隣さんは近隣に謝罪をすることもありませんでした。
119番通報をしたことを「大げさだ」と言われた近所の人は、怒り心頭!
町内会長へ今回のことを報告したのです。

お隣さんは町内会長にこっぴどくお説教されることになりました。
しかし、その後も迷惑行為は続き、未だに我が家は悩まされ続けています。
家族の仲が良く、楽しく過ごしているのはいいのですが、近所に迷惑をかけないようにしてもらいたいものです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K