オリ宮城は4月30日のロッテ戦で8回1失点も…リーグワーストタイの3敗目

■ロッテ 1ー0 オリックス(30日・ほっと神戸)

 快投も白星には結びつかなかった。オリックスの宮城大弥投手が4月30日のロッテ戦(ほっと神戸)に先発し、8回13奪三振1失点の力投も0-1で敗れ、リーグワーストタイの3敗目を喫した。打線の援護なく敗れる形になったが「実力不足です」と、敗戦の責任を背負いこんだ。チームは13勝14敗1分けで3、4月の戦いを終えた。

 初回に自己最速の155キロをマークするなど、同世代のライバル・佐々木と見応えある投手戦を演じた。両チーム無得点で迎えた5回は2死一塁から荻野に先制二塁打を浴びるも、それ以上の失点は許さなかった。6回は再びギアを上げ3者連続三振。8回にもこの試合で3度目となる3者連続三振と、まさに気迫あふれる投球だった。

 これで4試合連続ハイクオリティスタート(HQS=7回以上自責2以下)を達成し、リーグ4位の防御率1.408と、エースの責任を果たしながらも2勝3敗。開幕から5試合に登板しクオリティスタート(QS=6回以上自責3以下)率100%を達成している4投手(西武・今井、日本ハム・伊藤、山崎)の中で唯一人、黒星が先行している。

 白星に恵まれない状況にも本人は「内容としてはいい試合あったが、まずはチームが勝つことが大事。すでに3敗しているわけですし。もっと実力があれば無失点、もっと長いイニングと。もっとできたと反省するところもあるので実力不足です」と、自らを責めた。

 打線は初回に無死一塁から森が左中間へ二塁打を放つも、一気に本塁を狙った一走・西川が憤死。1点を追う8回には2死一、三塁の好機を作るもセデーニョが左直に倒れ無得点。ここ4試合で3度の完封負けと打線は湿りがちだ。

 3、4月の負け越しは2021年以来で、開幕ダッシュはならず。西野、中川、山下、東と主力を欠きながらも、リーグ3位をキープする中嶋監督は「いつも我慢ですけどね。どっちにしろ我慢の時は必ずありますし。今、その時でしょうし」と口にする。リーグ4連覇を目指すチームに我慢の時が続く。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)