◇国内男子◇〜全英への道〜ミズノオープン 最終日(26日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)◇晴れ(観衆2246人)

首位から出た木下稜介が3バーディ、2ボギーの「71」で回り、通算12アンダーで今季初優勝を飾った。2021年「ダンロップ・スリクソン福島オープン」以来3年ぶりとなる通算3勝目。

優勝インタビューでは、最後のパーパットを沈めるまで「手も震えて心臓が口から出そうだった」と心境を吐露。2001年のメジャー「日本ゴルフツアー選手権」で初優勝。3週後の次戦「ダンロップ・スリクソン福島オープン」も制し、破竹の勢いで連勝を決めたが、そこからタイトルが遠ざかる。「3年間、優勝できていなかったので…非常に長かった」と声を詰まらせ、久々となる優勝の喜びに浸った。

また、日本時間の今朝に米ツアー2勝でミズノ契約プロのグレイソン・マレーが急逝したことについて「ゴルフができることは当たり前じゃないことを、ゴルフができることを感謝して4勝目、5勝目と突き進んでいきたい」と言葉にした。

通算10アンダー2位に韓国のコ・グンテク。通算9アンダーの3位に今平周吾、桂川有人、堀川未来夢の3人が並んだ。

有資格者を除く大会上位3人に付与される7月「全英オープン」(スコットランド・ロイヤル・トゥルーン)の出場権は、木下、コ、世界ランキング順により桂川が獲得した。

通算8アンダー6位に比嘉一貴、2022年大会覇者のスコット・ビンセント(ジンバブエ)、金子駆大、杉原大河、清水大成、吉本翔雄、池村寛世の7人が続いた。

前年覇者でミズノ契約の平田憲聖は通算5アンダー18位。

13位から出た同じくミズノ契約の杉浦悠太は「75」とスコアを落とし、通算2アンダー28位で終えた。開幕戦から続いていた連続トップ10入りは5試合でストップ。最長記録は2013年に松山英樹が記録した6試合(優勝2回)だった。

2009年大会覇者の石川遼は通算イーブンパー38位。今季初戦で19年覇者の池田勇太は通算3オーバー47位で終えた。