DPワールドツアー主催、JGTO共催で行われたISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメントに勝った桂川有人。現在、契約フリーでクラブを選んでいる桂川の最新セッティング。

ドライバーはタイトリストTSR2を選んでいる。「1月のソニーオープンから使っています。理由はずばり操作性があって、飛距離も出ているから。僕はホールや風に合わせてドローとフェードの両方で攻めるタイプですが、その打ち分けがやさしくできるので、自信を持って打てています」と本人。

飛距離アップと安定感はスタッツにも表れている。国内ツアーにフル参戦した2年前は平均飛距離289ヤードだったが、現在は平均303ヤードでツアー3位。トータルドライビングでは2位の生源寺龍憲に7ポイント差をつけて1位。賞金ランクとメルセデスポイントも1位。

TSR2のネック調整は標準から0.75度フラットなB1ポジション。今季開幕時はA1だったが変更について、「構えやすい顔なのですが、より一層、左へ曲がる要素を取り除こうと思ってB1に変えました。安心度合いもアップしています」

アイアンもタイトリストのTシリーズ。「飛距離を出しながら操作性も求めた結果、T150とT100のコンボセッティングになりました。これは開幕戦の東建ホームメイトからです」。5Iと6IがややストロングロフトのT150で、7I〜PWがT100。

50、54、60度、3本のウェッジはボーケイ。それぞれソールグラインドが違うが、その理由を聞くと、「50度のFと54度のMは、学生の頃にアメリカで(ボブ)ボーケイさんにフィッティングしてもらい選んでもらったグラインドで、今もそれを続けています。60度は芝が薄いライや地面が硬いライでも対応できるようにTを選びました」

パターはオデッセイ ホワイトホットOGのROSSIEだが、フェースを〝マイクロヒンジ☆(スター)インサート〟にカスタマイズしている。本来、TENシリーズで採用していたインサートで、普通のホワイトホットに比べて少し打音が高く、打感もしっかりしているのが特徴だ。

昨年はPGAツアー下部のコーンフェリーツアーでプレーしたが、今回のDPワールドツアーの優勝で、再び世界への足掛かりをつかんだ。今後の展開にも注目したい。

1W/タイトリストTSR2(10度)・ベンタスブルー(6X)
3W/テーラーメイドQi10(15度)・ベンタスブルー(7X)
5W/テーラーメイドQi10(18度)・ベンタスブルー(8X)
4U/スリクソンZX MkⅡユーティリティ(23度)・N.S.プロ モーダス³(X)
5I・6I/タイトリストT150・N.S.プロ モーダス³(X)
7I〜PW/タイトリストT100・N.S.プロ モーダス³(X)
GW/ボーケイデザインSM10(50度)・DG(S400)
SW/ボーケイデザイン ウェッジワークス(S400)
LW/ボーケイデザインSM10(60度)・DG(S400)
PT/オデッセイ ホワイトホット ROSSIE(3度)・ストロークラボシャフト
BALL/スリクソンZスター♦(ダイヤモンド)

※週刊ゴルフダイジェスト2024年6月4日号より(PHOTO/Tadashi Anezeki)※スペックとスタッツは5月20日時点のもの