DDTシングル最強決定トーナメント『KING OF DDT〜20th Anniversary〜』が5日、東京・後楽園ホールで開幕。2022年覇者・樋口和貞が納谷幸男とのヘビー級対決を制し、石川修司との2回戦へ向けて「俺の高い壁。必ず5・11横浜でぶち破りたい」と誓った。

 DDTが誇るスーパーヘビー級二人が1回戦で激突。ド迫力の攻防が繰り広げられた。樋口がチョップを叩き込めば、納谷はミドルキックで応戦。樋口がラリアットを連発すれば、納谷はニーリフトでやり返す。納谷が世界一のバックドロップを繰り出せば、意地で立ち上がった樋口はラリアット合戦に持ち込んだ。

 納谷がヒザ蹴り連打で打撃戦に競り勝ったが、再び狙った世界一のバックドロップは樋口がブレーンクローで阻止。ヘッドバット連打で納谷をダウンに追い込むと、カウント8で立ち上がったところに強烈なぶちかましでダメ押しして3カウントを奪った。

 樋口がメガトン対決を制して1回戦を突破。「納谷、強かったよ。DDTの100キロ超級として、まだまだ譲れない。気合じゃ負けねぇ」と意地をむき出しにした。5・11横浜大会における2回戦の相手は2016年覇者でもある石川に決定。「HARASHIMAさんと石川(修司)さんの試合見てた。勝ったのは石川修司。俺の高い壁。必ず(5・11)横浜でぶち破りたい。そう思って試合します」と力を込めた。

 対する石川は1回戦でHARASHIMAと激闘を展開。最後はジャイアントスラムで仕留めた。「今日は勝ったけど、明日強くなればいいやっていうHARASHIMAさん。俺が尊敬する人。また機会があると思うんで、どこかでやりたい」と再戦を見据えた石川は2回戦へ向けて「樋口。モニターで見てたけど、正面からぶつかり合って。ああいうプロレスが面白いと思ってるんで。樋口と直球。三振するか、ホームランか。そんな試合して、俺が勝ってトーナメント優勝します」と宣言した。


 昨年のD王 GRAND PRIX覇者・納谷はシングル2大会連続制覇ならず。「完全に負けました」と認める一方で「でも俺はDDTの頂点狙ってるし、DDTのヘビー級は負けねぇんだっていうのをこれからもっとこの体で、ぶち当たっていかなきゃいけない。俺は樋口和貞を超えて、全員にそれを認めさせて、またDDTの頂点目指します。次やるときは絶対負けねぇ」と誓っていた。