80歳になった母が使っていないガラケーの月額料金が1万円もかかっているなんて、びっくりですよね。この携帯の解約にかなりの困難を要したのでご紹介します。

父とのバトル:もう使わないのに……

タンスの時もそうでしたが「まだ本人が使うかもしれないから」って父は頑固に解約に反対するんです。

認知症が進んでいる母はもう使い方もわからなくなっているのに、説得してもダメで、いつもみたいに「もう少し待て」とばかり。

ああ、ほんとうに面倒くさい。

母に面会に行くと充電も放置されていました。その日こっそりガラケーを持ち帰ってみると、やはり送信履歴には何もなし。父からの不在着信ばかりでした。

1万円もかかるガラケー料金は、国民年金しかない母にとって大きな負担です。使っていないのに支払い続けるなんて、無駄でしかありません。

その後入院費やいろんな支払いがかかってくるようになり、またガラケーを持ち帰っても何も変わらないことがわかり、ようやく父も解約手続きをする決意をしました。

これが1番の難関でした。元の性格も頑固だったけど、年齢を重ねてますます磨きがかかりました(涙)。

解約手続きの壁

やっと父が解約を承諾したと思ったら、今度は解約手続きの壁にぶつかりました。

本人確認書類が無い

認知症が進んでマイナンバーカードや免許証を持っていない母は、規定の本人確認書類が無かったのです。

代理人による手続き

本人が手続きできない場合は、代理人の証明書類も必要です(わたしの場合は運転免許証を提出しました)。

携帯会社の対応

窓口担当者は親身に相談に乗ってくださったのですが、手続きにはずいぶんと時間がかかりました(指定された確認書類が何もなかったので)。

解約成功のポイント

解約

やっとのことで解約できたのですが、そのためのポイントはいくつかあります。

事前に代理人の本人確認書類を用意しておきましょう。

親身な担当者と連携することで、スムーズな解約が可能となります(正直、人にもよる気がします。最初に担当された男性はぶっきらぼうであまり親身ではなかったのですが、引継ぎされた女性がとても親切で丁寧でした)。

健康保険証が本人確認書類として認められる場合があります

担当者が粘り強く本部と交渉してくれたおかげで、最終的に健康保険証で解約することができました。

このご時世、詐欺が多いので厳しくなっているようですが、ただ最近は高齢化社会でもあるしコロナ禍を経て、適切な時と場所に応じた柔軟な対応が求められています。パスポート・運転免許証・マイナンバーカードなどを提出すれば、比較的スムーズに解約できるようです。

今後もこういった状況の方が増えると考えられますので、より直感的で安全なシステムがあればいいですね。

苦労したけど、なんとか解約!

苦労したけど、なんとか解約!

うちの母はマイナンバー申請の直前に介護度が上がってしまい、タイミングを逃しました。

その時は「暖かくなったら行こう」と父と話していたようですが、いつもわたしが思うのは特に高齢者ほどすぐに動かないとダメです。先延ばしはいろんな面でデメリットでしかありません。

認知症の母のガラケー解約は、本当に大変でした。この記事が、同じような状況で悩む方にとって参考になれば幸いです。