歌舞伎俳優の中村歌六が26日、20日から休演していが歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」、「四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)」に1週間ぶりに復帰した。

 「伽羅先代萩」では、お家乗っ取りを画策する仁木弾正(市川團十郎)の妹で、若君鶴千代(中村種太郎)を亡き者にしようとする八汐を迫力たっぷりに演じた。栄御前(中村雀右衛門)が持参した菓子を、鶴千代ではなく千松(尾上丑之助)が食べたのを見て、八汐は即座に千松を手に掛けた。足取りは軽く、体調不良の影響は感じさせなかった。

 また、「四千両小判梅葉」では風格を求められる牢屋の親分・牢名主松島奥五郎を演じた。