3月4日に死去したフジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」(日曜・後6時)の主人公・まる子の声を34年間務めた声優で、シンガー・ソングライターのTARAKOさん(享年63)のお別れの会「TARAちゃんありがとうの会〜たいせつなきみへ〜」が15日、都内で開かれた。同番組の声優陣やエンディングテーマ曲に参加したお笑いコンビ「爆笑問題」ら約800人が参列した。

 2004年から12年まで「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマに使用された楽曲「アララの呪文」にTARAKOさんと共に参加していた「爆笑問題」の太田光(59)は「レコーディングは別々で一生懸命歌ったけど、完成を聴くと我々はバックコーラスみたいで」と苦笑いを浮かべ「プロは全然違うんだなと驚いた。もっとお会いできれば」としのんだ。

 田中裕二(59)も「実写版にも出させてもらったり、縁がある作品。年齢も近いのでとてもショックは強い」と悲しんだ。

 TARAKOさんとデビュー当時から親交があった声優の山寺宏一は、アフレコ後に“ファミレス飲み”をしていたことなどを振り返り「心から尊敬していた」と涙を拭った。「この作品はTARAちゃんでなければ、日本中、世界中で愛される作品にはならなかった」とたたえていた。