◆JERA セ・リーグ 阪神2―0巨人(17日・甲子園)

 巨人・阿部慎之助監督が11残塁の完封負けに「紙一重だ」と悔やんだ。

 ジャイアンツ打線は初回から阪神・伊藤将司投手を攻め立て、2回に無死三塁、4回に無死満塁と再三の好機を作るがあと1本が出ず。結局、8回まで毎回の11残塁で無得点に終わり連勝が6で止まった。

 拙攻続きの惜敗の中で、守りでも悔やまれるのが、3回2死一、二塁からの森下のセンターへの飛球。中堅のドラフト3位ルーキー佐々木俊輔外野手が一瞬、足を滑らせて頭上を越され、決勝の2点二塁打となった。

 「こっちから見たら完全にすっ転んでたけどね」と話した阿部監督は「でも本人も滑ろうと思って滑っているわけじゃないから。そういうこともあるっていう。天然芝、まあ人工芝でもあるかもしれないけど。そういうのはいい経験をしたんじゃないかなと思うし」と続けた。

 昨夜は雷雨コールド引き分けとなるほどの大雨が降ったため、いつもと違うグラウンドの状況もあった。そもそも滑らなくても、捕球できていたかどうかも分からない。

 それでもやっぱり、悔しい敗戦となった。「スパイクの刃をあと1・5ミリぐらい長くしとけばいいかな。それぐらいかな」と指揮官。万全の準備で、雪辱を期す。