「羊蹄ボーイズ」から平仮名のチーム名に変更した「ようていボーイズ」が、心機一転で2シーズン目に挑む。選手はわずか11人。他地域より雪解けが遅いため本格的な実戦練習は少なかったが、冬場は「1万本スイング」で打撃を徹底強化してきた。加盟2年目の今季は「打ち勝つ」をテーマに、まずは公式戦初勝利を目指す。

 羊蹄山の麓からボーイズリーグに仲間入りして2年目。「全国に名前を知ってほしい」との願いを込め、今季はチーム名を平仮名の「ようていボーイズ」に変更した。秋田谷紀雄監督(52)の熱血指導に導かれ、11人の選手が気持ちも新たにシーズン2へ突入する。

 本拠地は豪雪地帯の倶知安町。他の地域より雪解けが遅く、土の上で練習は少ない。それでも「言い訳せずに、やれることをしっかりやってきた」と秋田谷監督。「打ち勝つ」をテーマに掲げ、冬場は徹底的にバットを振り込んだ。

 12月〜1月の素振りノルマは1万本。山階蓮雄主将は1日平均800スイングに、腹筋100回、腕立て伏せ100回など課された日々のメニューをしっかりクリアして心身ともたくましさを増した。1年生だけで臨んだ昨季は未勝利も「“1年生だから仕方ない”という気持ちは持たずに戦えた。今年も人数は少ないけど、打って勝つチームに」と意欲をたぎらせる。

 秋田谷監督が「内野の要で打の中心」と期待する藤川來己遊撃手は「昨年よりパワーがつき、打球も速くなった」。内・外野も守る投手の増田瑛大も「コントロールが安定してきたので、今年は投手としてチームを引っ張りたい」と意気込む。

 練習施設の優先使用などバックアップしてくれる町に対し「そろそろ結果で恩返ししたい」と秋田谷監督。同学年で対戦できる7月の2年生大会、9月の秋季リーグ戦に照準を合わせ、まずは公式戦初勝利を目指す。

(石井 睦)